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【日本中が涙した】22年後のクレヨンしんちゃん。 「しんのすけ」と「ひまわり」の成長した姿に涙。。。

      2016/05/26

少し色黒ではあったが、黒色単髪の爽やかフェイス。笑顔の中にはキラリと白い歯が光る。高身長で足も長く、スタイルもいい。痩せているが、貧相な体ではない。いわゆ
る、細マッチョと呼ばれるものになるだろう。

まさに芸能人も真っ青なくらいのイケメンには驚いたが、それ以上に、ねねちゃんが二人で歩いていること自体に凄まじい衝撃があった。

二人の様子を思い出していたオラに、項垂れたまま、まさおくんが言い始めた。

「……あの人、ねねちゃんの仕事場の保育士さんなんだ……」

「ねねちゃんの職場って……フタバ幼稚園?」

「うん……。前に、見たことがある……」

「保育士さんねぇ……」

あれだけのイケメンの保育士なら、保護者(ほぼ母親限定)からは、絶大な人気を誇ってるだろう。

「……あの二人、いつもああやって二人で帰ってるんだよ……仲良く、話しながらね……へへへ……」

「そ、そうなんだ……」

どうでもいいけど、まさおくん、顔がミイラみたいになってるよ。

「で、でも、まだ付き合ってるって決まったわけじゃないし……」

「――当たり前だよ!付き合ってなんかいるもんか!!」

突如、まさおくんはテーブルをバンと叩き立ち上がった。

「しんちゃんも見たでしょ!?あんだけイケメンなんだ!絶対に、何か狙いがあるんだよ!

あんなイケメンが、ねねちゃんを相手にするはずなんてないし!!」

まさおくんは、見ていて清々しいほど、はっきりと断言したっ!!

(………おい)


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「きっと、ねねちゃんの気持ちを弄んでるんだよ!!許せない!!絶対に許せない!!

……僕が、ねねちゃんを助けるんだ!!!」

まさおくんはさっきまでの屍のような雰囲気を一変させていた。

そこにいるのは、まさに愛の戦士だった。背後に燃え盛る炎が見える。

……言ってることは滅茶苦茶だが。

「……ていうかまさおくん。まさおくんって、ねねちゃんが好きなんだね……」

「当たり前だよ!!!」

またもや断言された。

「ねねちゃんは、ずっと僕と遊んで来たんだ!!それをポッと出の腹黒野郎に、盗られてたまるかってんだ!!!」

(まさおくん、キャラ変わってるよ。あと、言ってることやっぱり無茶苦茶……)

「こうしちゃいられない!!あの男の本性を……突き止めてやる!!そして、ねねちゃんに突き付けてやるんだ!!」

そしてまさおくんは喫茶店を飛び出していった!!

「あ!ちょっと!まさおくん!!」

オラの呼び掛けに一切答えることなく、愛の戦士は出ていった。

「……会計、忘れてるよ……」

……オラに、伝票を突き付けて……

仕方なくまさおくんの分まで清算したオラは、家に帰っていた。

まあ、後日請求すればいいだろう。

それはそうと、まさおくんはすっかりねねちゃんにゾッコンのようだ。

もしかしたら、ねねちゃんを彼に奪われようとしたことで、自分の中の気持ちにはっきりと気付いたのかもしれない。

失われかけた寸前、もしくは失われた後に、初めてその大切さを知る……人生においては、往々にしてあり得ることだろう。

それにしても、もし仮にライバル(?)だとするなら、まさおくんには悪いが、かなり分が悪い気がする。

何せ、相手は超絶イケメンだし。

(………居酒屋、予約しておくかな……)

オラは頭の中で、まさおくんを元気づける会の計画を立て始めていた。

――と、その時。

ドン

曲がり角を曲がったところで、オラは人とぶつかった。

「うわっと……す、すみません。考え事をしていたもので……」

「い、いえ、こちらこそすみません……ん?」

「……ん?」

オラは、その人物を見て驚いた。

そこにいたのは、例のイケメンだった。

しかしながら、向こうも向こうでオラを凝視していた。

何度見てもイケメンだなぁなんて思いながら、とりあえず聞いてみた。

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