【日本中が涙した】22年後のクレヨンしんちゃん。 「しんのすけ」と「ひまわり」の成長した姿に涙。。。
2016/05/26
(……あいちゃん。オラに、何をさせようとしてるの……)
周囲を横目で見渡した後、溜め息を吐きながら、項垂れるしかなかった。
それから、続々と歴戦の猛者共が呼ばれていった。
全員が一様に、気合を入れて出ていく。
この人達は、戦地にでも赴くのだろうか……まあ、ある意味戦場ではあるけど。
どう考えても、会社員より兵隊さんが合ってると思うけど。
「――次の方……しんのすけさん!」
「あ―――はい!」
ついに、オラの名前が呼ばれた。
「……オイオイ見ロヨ」ヒソヒソ
「ナンダアイツハ。マルデモヤシジャナイカ」ヒソヒソ
「ダガ、俺達カラスルト、ライバルガ減ッテ助カルナ」ヒソヒソ
「マッタクダ。HAHAHA…」ヒソヒソ
メチャメチャ笑われてる。ていうか、片言なのにやけに達者だな。
確かに、ここにいる奴から見れば、俺は笑いの対象だろうけど。
なんだか居心地が悪くなったオラは、足早に面接会場へ向かった。
「――野原、しんのすけさんですね?」
「は、はい……」
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面接室は、無駄に広い別の会議室だった。
そこに、試験官が2人いた。どう見ても、普通のおじさんだが。
「それでは、さっそく面接を開始します」
「は、はい!」
「……これから、あなたにいくつか質問します。その質問に対し、嘘偽りなく答えてください。なお、あなたの座る椅子には、ポリグラフ装置が組み込まれています。きちんと、
答えてください」
「ポリグラフ……」
(つまりは、嘘発見器か……)
変わった面接だと思う。
通常、面接では大多数の人が本音を隠して受け答えをするし、企業側もそれを百も承知するはず。
なんだろうか。正直に言う人間に信用を置くのだろうか……
そして面接官は、重い口を開いた。
「――では、始めます……」
「………」ゴクリ
「……今まで、重火器等を用いて、人を撃ったことはありますか?」
「…………………はい?」
「また、それにより、人を殺害したことはありますか?」
「いやいやいやいやいやいや……ちょっとちょっと……」
「むぅ……ポリグラフが乱れていますね。一度、落ち着いてください」
(落ち着けるかあああああああ!!)
なんだこの質問は!?ポリグラフなんて使う必要もないだろ!!なんだこれは!!ふざけてるのか!?
……そこで、オラは察した。
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