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【日本中が涙した】22年後のクレヨンしんちゃん。 「しんのすけ」と「ひまわり」の成長した姿に涙。。。

      2016/05/26

「――チーターだったんでしょ?」

「そうそう!あの男、実はチーター……!!……って、何で知ってるの?」

まさおくんは、目を丸くしていた。

「この前、たまたま会ったんだよ。ねねちゃん、オラ達のこと話してたみたいだよ?」

「え!?ねねちゃんが、僕のことを!?」

(オラ達って言ったのに。ずいぶんポジティブなことで)

「で!?どうだった!?」

「どうって……」

「チーターだよ!話したんでしょ!?」

「ああ、そういうこと。少ししか話してないけど、いい奴だよ、彼」

無駄にイケメンだったけど。

「しんちゃん!騙されてるよ!」

まさおくんは激怒した!

「そんなの、ただの見せかけだよ!フェイクだよ!本性はもっと、黒いはずだよ!」

まさおくんは自信満々に言い放つ。……しかしまあ、相変わらず言ってることは無茶苦茶だ。

どうするか悩んだけど、さすがにそろそろ言うことにした。

「……ねえ、まさおくん。オラは、キミの友達だからさ、だからこそ、敢えて言わせてもらうね」

「……え?な、何を……」

「――いい加減にしなよ、まさおくん」

「――ッ!?」

オラの言葉に、まさおくんは言葉を飲み込んだ。


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「……しんちゃん……」

「まさおくん、正直に言うけど、今のキミは見てらんないよ。ねねちゃんが好きなのは分かるし、盗られたくない気持ちも分かる」

「……」

「……でもね、今のキミはあんまりだ。話してもいないのに勝手に全部決めつけて……そんな姿を見て、ねねちゃんがキミに好意を持つと思ってるの?」

「……そ、それは……」

「キミにはキミのいいところがあるんだ。だから、もっと素直にねねちゃんと向き合いなよ。

……今度、オラとフタバ幼稚園に行こうよ」

「……うん。ありがとう、しんちゃん……」

まさおくんは、ようやく落ち着きを取り戻したようだ。

正直、こんなことを言うのは忍びないところもある。だけど、まさおくんのことを知るオラだからこそ、言う必要があった。

でも最後は、まさおくんも分かってくれた。

それだけで、言って良かったと思う。

「……しんちゃんと一緒に、敵情視察だ……」

まさおくんは、ぼそりと呟く。

……分かってくれたんだよね?

それから数日後、オラとまさおくんは、フタバ幼稚園に来ていた。

久々に見る幼稚園は、少しだけ古ぼけて見える。あれから20年以上だし、それもしょうがないのかもしれない。

それに、建物も校庭も、外の遊具も、物凄く小さい。

……それでも、独特の匂いと、踏み締める土の感触は、昔のままだった。

あの頃オラ達は、この幼稚園で毎日を過ごしていた。

絵本を読んで、歌を歌って、絵を描いて、走り回って、笑いあって、時々ケンカして……

ここに立つだけで、まるでモノクロの投影機のように、昔の光景が脳裏に甦っていた。

「……懐かしいね、まさおくん……」

そう呟き、まさおくんを見る。

まさおくんは、まるで威嚇するかのように、キョロキョロと見渡していた。

(……おい)

「……おや?キミ達は……」

ふと、オラ達のもとに、白髪のおじいさんが近寄ってきた。

「……あ、勝手に入ってすみません。オラ……僕達は、ここの卒業生なんです。久々に、遊びに来ました」

当たり障りなく、挨拶をする。

すると老人は、朗らかに笑った。

「……もちろん、覚えていますよ。よく来てくれましたね、しんのすけくん、まさおくん――」

……園長先生は、優しく微笑む。その表情もまた、昔のままだった。

「それにしても懐かしいですねぇ。もう、20年以上になるんですよね」

オラとまさおくんは、教員室に案内された。

室内には誰もいない。遠くからピアノの音と、子供たちの元気な合唱が聞こえていたから、おそらく授業中なのだろう。

「はい。顔を出せず、すみませんでした」

「いえいえ。あなた方が元気であれば、それで私は満足なんですよ」

園長先生はニコニコとしていた。

口ではそう言っていても、やはりこうしてオラ達が顔を出したのが嬉しいんだろう。

それにしても、園長先生の雰囲気はすっかり変わっていた。

昔の極道丸出しのような容貌はない。太ったことも原因かもしれない。とにかく、朗らかで、とても優しそうな印象を受ける。

園長先生の性格を考えるなら、今の姿が一番しっくりくる気がする。

「……ところで、突然園を訪れて、何か御用があるんですか?」

「あ、ああ……実は、ここで働いているねねちゃんとチーターが働いてるって聞いたんで、懐かしくなって……」

チーターたちの様子を見に来たってのは、一応黙っておこう。

「あ、なるほど。……それなら、授業風景、見てみますか?」

「――いいんですか!?」

オラより先に、まさおくんが反応を示した。

それまで黙っていたのに……なんとも、現金な奴だ。

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